盗難車ランキングNo.1?!ランクルの最強カーセキュリティ

日本国内のみならず世界的な人気を誇るランドクルーザー。

人々の注目を集めるが故に、多くのランクルオーナーを悩ませるのがその盗難率の高さだ。

本記事では、これから購入を検討している人にはもちろん、既にランクルを保有している人は必見となる、最強のカーセキュリティグッズや防犯対策をご紹介しよう。

最近発売されたランクル300には、トヨタ初となる「指紋認証スタートスイッチ」が搭載されており、メーカーとしてのセキュリティ強化も努力を見せているようだ。

またこの新システムは、近日発売予定とされる次期新型ランクル250プラドにも搭載が確定しているようだ。

ランクルの盗難率No.1は本当だった?

2022年の日本損害保険協会の「第24回自動車盗難事故実態調査」によれば、車両本体盗難でトヨタ自動車の「ランドクルーザー」が2年連続で車名別盗難ワースト1となった。

その数は年間で凡そ450件にも上った。

ちなみに、2021年の同調査では凡そ331件/年であり、昨年の数値を大きく上回る結果となった。

なお、2022年のワースト2は「トヨタ プリウス」で282件/年、ワースト3が「トヨタ アルファード」で184件/年とトヨタ車がワースト3を飾る結果となった。

なぜ狙われやすい?ランクルの魅力

さて、数ある車種の中でも髄を抜いて犯人たちのターゲットとなっているのがランクル。

その最大の理由は「海外での圧倒的な人気」である。

国内で盗難された車の殆どが、遠く離れた海の向こうへ転売されている。

さらには、そのフレーム構造やサスペンション、エンジンなども高性能で耐久性に優れているため、パーツごとに国外へ不正輸出されているのも現実だ。

このように、ランクルの盗難においては“自分が乗りたいから”ではなく、国外への不正転売目的での犯行が主と考えられている。

まさに、海外での圧倒的人気とそれによる販売ルートの確保で成り立つ仕組みといえるだろう。

ランクルといえば「どこへでもいき、帰ってこられるクルマ」といわれる。

これが意味するように、世界中の悪路にも耐え得る絶対なる信頼性と耐久性。

本格的オフローダーとしての実力がここまで高く評価されている車は世界中を探しても右に出るものはないのではないか。

盗難率は地域によっても大きくちがう?

盗難率のランキング上位には例年、大阪や愛知に続き、茨城・千葉・埼玉・神奈川などの関東エリアが多くランクインしている。

理由としては、海から近いため輸送が容易なのも一説にはある。

さらには、窃盗組織が周辺に集中しているということも多く憶測されている。

また、ランキングを見ていて気付いた点がある。

それは、日本の首都である「東京」が意外にもランク外となっているのだ。

それに加え、栃木や岐阜が毎年決まってランクインしているところもまた予測不能な盗難被害傾向である。

これらのデータからも、車両盗難は本州に集中的であり、北海道・東北・四国・九州は上位には入っていないのも特徴的だ。

時間帯によっても変わる盗難率

2022年における車両本体盗難発生時間帯の高値を占めているのが「深夜帯から朝方(22~時頃)」であり、その数値は70.3%にも上る。

窃盗犯は比較的薄暗く周りの目が気にならない深夜から朝にかけての間に犯行に及ぶ傾向が最も強いようだ。

また、肝心な盗難発生場所だが、屋外の契約駐車場が全体の40.5%と最も多く、さらに例え自宅駐車場であっても屋外の場合であればそのリスクは高く、実に37.3%にも及ぶのだ。

効果覿面?被害を未然に防ぐ最強カーセキュリティ

日本損害保険協会より、愛車を「盗難」「車上ねらい」から守る“基本5箇条“が発表されている。

難しいことはこれといってなく一般的な内容のため、普段から心掛けておくとよいだろう。

  1. 短時間でも車から離れるときは小まめに施錠をする
    車から離れるときは、「すぐ戻る」という時でも必ず施錠する習慣をつけてください。また、スペアキーも車内に放置しないようにしましょう。
    自動車盗難の実態として、4台のうち3台はドアロックをしていたにもかかわらず盗まれていますが、施錠していないとロックを解除するというひと手間がいらなくなるので窃盗の被害を防ぎにくくなります。
  2. 人目に付かない駐車場はなるべく避ける
    駐車場は不審者の動きが人目に付きやすい場所を選ぶようにしましょう。人目のつかない駐車場では、犯行に時間をかけやすく盗難の被害に遭いやすくなります。見通しがよく、照明設備が整った駐車場を利用しましょう。
  3. 車内(特に外から見える場所)に貴重品やカバン、服などを置かない
    車内に貴重品やカバン、服などが置きっぱなしになっていると車上ねらいにあいやすくなります。「わずかな間」でも車のなかには盗みやすいもの(財布やバックなど)を放置しないようにしましょう。一見して「物が置いてある」と分からないようにしておくことが大切です。
  4.  盗難防止装置を装着する
    ・ハンドルロック
    ・タイヤロック
    ・ブレーキロック
    ・イモビライザー
    ・OBDガード
    ・振動感知アラーム
    等々、盗難防止のための装置は多く販売されているため、是非活用してみるとよいだろう。盗難防止装置を装着する上で重要になってくるのは、「この車は盗むのに時間がかかる、、」と感じさせることだ。それにより、犯行者の盗難意欲を阻害することが肝心だとされている。
  5. カーナビも立派な盗難対象に
    ここで見落としがちなのが、カーナビにおける盗難である。その被害件数は減ってきているが、カーナビ本体のみを盗難し、その後ネットなどで転売するといった犯罪は今だゼロではない。カーナビも盗難防止ネジなどで盗難防止対策をしておくと安心だ。また、カーナビのユーザー登録を行っておくのも有効的ではないか。

車両保険の見直しも

ランドクルーザーシリーズは世界レベルの耐久性と機能性を持つため、盗難被害率も髄を抜いている。

盗難被害防止のためにも車両保険を手厚くしておくのも安心材料の一つになる。

しかしながら、人気車・盗難被害車種上位の車が故、車両保険料も他の車種に比べて割高になりがちだ。

年間の維持費として考えると、保険料を見て加入を躊躇するオーナーも少なくないだろう。

そこで加入の基準になるのは、上記でも上げた居住地域や周辺環境だ。

それにより盗難被害のリスクも大幅に違っていることが見受けられる。まずは、それらの情報を元に自身の車両保険加入の是非を検討してみると良さそうだ。

盗難車ランキングNo.1?!ランクルの最強カーセキュリティ まとめ

トヨタが世界に誇るランドクルーザーシリーズが、前回調査に続いて盗難被害車種ワースト1位という結果となった。

これに伴い、これから購入を検討している人たちや、既に所有しているランクルオーナーたちには、その1人1人が被害を未然に防ぐための防犯意識を高め、皆でランドクルーザーを「盗めない・盗まれない・盗ませない車」として、いずれ盗難被害率のランキング外になることを強く願っている。

 

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