以前よりフルモデルチェンジの噂が後を絶たないランドクルーザープラドは現行型プラド150系の発売から凡そ14年が経とうとしている。
その兄弟車であるランドクルーザー300系は、2021年に一足先にフルモデルチェンジを果たし、以前のランクル200系から一新、その発売後から現在に至るまでも多くのファンの間での反響鳴りやまない。
一時は販売停止ともなり、今も注文から納車までに4年以上とも言われているほど、止まることを知らない超人気車として絶えず存在感を見せつけている。
そんなランクルの弟分であるプラドもまた、フルモデルチェンジの時期にきているようだ。
今回はそんな次期新型プラドの最新情報を紹介したい。(以降、ランドクルーザー:ランクル、ランドクルーザープラド:プラドと省略)
気になる発売時期を予測
現行型プラド150系が今夏、“新型ランドクルーザー250プラド“となって2023年8月に登場することがほぼ決定したようだ。
もしそうなれば、現行モデルが登場したのが2009年9月であることから、実に14年ぶりの世代交代となるとされる。
従来の流れからすれば、兄貴分のランドクルーザーの1年後に一新するのが恒例となっていた。
現行型のランクル300系の登場が2021年8月2日であったから恒例に従えば、今夏のフルモデルチェンジ実施のはずであった。
それが凡そ1年の先送りになったのは、ランクル300系が爆発的な人気により受注から納品までに大幅な滞りが発生し、現在の納期は実に4年以上、なおオーダーはストップ状態にあるのが大きな要因になっているのではないか。
弟分のプラドが恒例通りにフルモデルチェンジを果たせば、こちらも売れ過ぎ、生産の継続が難しくなるとの判断が関係者間で懸念されているようだ。
どうかわる?エクステリア
“ランドクルーザー250プラド”のエクステリア、従来のコンセプトをキープされつつ、機能的本質や動的性能を追求したプロポーションと独自性を表現した。
特徴としては、現在は生産を終了しているハイラックスサーフを彷彿とさせる、拡大されたタイヤハウスで迫力アップされた。
フロントマスクからリアバンパーまでのボディラインは特徴的であり、従来モデルから印象的なヘッドライトは3連プロジェクターLEDを採用、フロントマスクはインパクト十分でさらに高級感が増すことが期待されている。
また、ボディサイズは現行の全長4825×全幅1885×全高1850mmとほとんど変わらないと予想される。
パワートレインについて
それでは、お待ちかねのパワートレインについて着目してみよう。
現行型プラド150系の直列4気筒2.7Lガソリンモデルと直列4気筒2.8Lディーゼルモデルから、直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S「Dynamic Force Engine] を採用予定だ。
現行型プラド150系とは
さて、ここでプラドの歴史を少しだけ紹介したい。
プラドは、1984年に誕生したヘビーデューティーモデルであるランクル70の派生車種として誕生した。
ランクルの弟分として、その絶対的な存在感はもはやランクルに引けを取らない。
現行型プラド150系は、2009年にランクル4代目として登場し、2017年に大規模なマイナーチェンジを果たすなど、誕生以来絶えずアップデートを繰り返してきた。現行型は「TZ-G」・「TX“Lパッケージ”」・「TX」の3つのグレードで構成されている。
“プラド”とはポルトガル語で「平原」を意味する。本格派SUVの代表格であるランクルよりも、車体をコンパクトに街乗りユーザーに考慮したライトデューティー車として誕生した。オフローダーでありながら、快適性・操作性・使用性を向上し、普段使いとしても対応できる仕様へとスタイルを一新した。
また、快適装備を充実し、さらにインテリアもラグジュアリーさを採用することで一躍人気を博した。
パワー・操作性・静粛性・環境性などを高次元でバランスさせ、悪路・市街地選ぶことなくスムーズかつ快適に走れる。扱いやすいクルマ」を売りとし、またそれが強く支持されている。
現行型150系の仕様に触れてみよう
2009年の誕生以来、2017年に大規模なマイナーチェンジを果たしたランクル150系。その仕様について簡単に触れてみるとする。
まずはパワートレインだ。プラド150系の最高出力は276㎰、最大トルクは380Nmを発生する4LV6ガソリンエンジン+5速ATと、最高出力163㎰、最大トルク246Nmを発生する2.7L直4ガソリンエンジン+4速ATの2パターンが設定されている。
お次にボディサイズはというと、全長が4,760mm×1,885mm×1,850mm。
ランクル300系と比べると、コンパクトに扱いやすく改良されているのが伺える。
また、エクステリアは2017年のマイナーチェンジ時に一新し、フロント部分の力強さと先進性を一層高めた。
インテリアは、インパネ周辺に先進性を加え、最後列シートの足元を最大限まで低床化することにより乗員がリラックスできるよう配慮された。
インテリアにおいては、3パターンあるグレードによって違いはあるものの、全体的によりラグジュアリーで品格のある印象となっている。
現行型プラド150系の車体価格をグレード別で紹介
気になる価格帯だが、ガソリンエンジン車ではそれぞれ、TX2.7L(5人乗り)のエントリーモデルで367万6000円(税込)、TX‐L2.7L(5人乗り)417万9000円(税込)、TX‐L2.7L(7人乗り)で433万7000円(税込)。
また、ディーゼルエンジン車では、TX2.8L(5人乗り)433万円(税込)、TX‐L2.8(5人乗り)483万9000円(税込)、TX‐L2.8L(7人乗り)499万7000円(税込)、そしてTZ‐G2.8(7人乗り)554万3000円(税込)となっている。
因みにこのTZ‐Gグレードでは、走行シーンに合わせて5つのモード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)選択が自在にできるドライブモードセレクトを標準装備している。
次期新型モデルはセキュリティー強化?
従来までにはない大きな魅力の一つが、エンジンスタートスイッチに 「指紋認証スタートスイッチ」の採用が予測されていることだ。
これまでランドクルーザーシリーズは、国内盗難車率No.1と、多くのランクルオーナーたちをセキュリティシステム上で悩ませていた。
しかし遂に今回、念願の「指紋認証スタートスイッチ」を装備するというのだ。
長年に渡り盗難の不安に悩まされ、幾つものカーセキュリティーを施すオーナーも少なくはないランドクルーザーだけに、多くのファンにとってはかなりの朗報ではなかろうか。
抽選販売?次期新型ランクル250プラドの購入方法
発売されれば前回同様に大ヒット間違いなしであろう、次期新型ランクル250プラドだが、そうなれば気になるのがその購入方法ではないだろうか。
2021年にフルモデルチェンジを果たしたランクル300系だが、今も多くのバックオーダーを抱えているのが現状だ。
その納期は実に凡そ4年待ちとされている。
次期新型ランクル250プラドともなれば、そのランクルの受注数をさらに大きく上回るのは必須ではなかろうか。となれば、通常の車と同じような購入ルートとはならなさそうだ。
少なくとも、抽選販売や早いもの勝ちなど特殊な販売方法が現実的ではないか。
同様に、現在も再再版の噂が消えない「復刻版ランクル70」もまた、再再販が実現した場合の購入方法は“抽選販売”が濃厚説と予測されている。
人気車を手に入れるには、常に新車情報をリサーチし、リリースが決まるや否やその過酷な争奪戦の末に勝ち取ることになるのだ。
新型ランクル250プラドの気になる価格は?
価格についてはあくまでも予測にはなるが、現行車と大きく変わらないだろう。
ただ、今回のフルモデルチェンジは多面的なアップデートが施されるとの予測に伴い、多少の価格アップもやむを得ないだろう。
現行型ランドクルーザープラドの価格帯は、360万円~550万円程度となっている。
新開発プラットフォームや新エンジン搭載などで価格上昇があることは必須とされ、現行ランドクルーザーの価格が凡そ500万円~であることから、現行プラドの価格帯から大きくずれることはないにしろ、400万円台からのスタートであろうという予測が関係者各所でされている。
2023年8月登場確定?!“新型プラド“の最新情報 まとめ
発売以降、これまでも多くのファンたちの期待を一つも裏切ることなく、確実にアップデートを重ねてきたランドクルーザーシリーズ。
今回のフルモデルチェンジでは一体どんな進化を遂げるだろう。
今回もまた、ランクルファンたちのみならず、本格オフローダーを求めるオーナーたちの心を鷲掴みにすることは間違いないだろう。